運営の想い
バジャウ族は、映画「アバター」のモデルとして知られ、日本でもメディアに取り上げられることが増えています。
私が初めてバジャウ族に出会ったのは、2016年のことでした。
当時、大学生だった私はバックパック旅行に夢中で、語学留学を兼ねてセブ島へ行きました。
そこでバジャウ族と出会い、初めての訪問にもかかわらず、家に帰ったような安心感と、彼らの優しさ、助け合いの精神に心を打たれました。
その後、セブ島で詐欺に遭い全財産を失ってしまいましたが、バジャウ族の人々が1か月間居候させてくれました。
この居候させてもらった経験から、彼らとの距離感がとても近くなり、頻繁にバジャウ族の村を訪れるようになりました。
大学卒業後、デジタルマーケティング会社に3年勤め、コロナが終息し始めた2023年3月に再びバジャウ村を訪れました。
しかし、コロナ禍の影響で村の生活はさらに厳しいものになっていました。何かお金を生み出せる方法はないかと考え、バジャウ族の船作りの技術を活かし、船を作って販売するビジネスや、村の生活を体験できるツアーを提供することにしました。
しかし、私はセブ島に来る前からオーストラリアへの長期移住が決まっており、セブ島に永住することはできないため、このビジネスをそのまま継続することは困難でした。
そこで、バジャウ族と何度も話し合い、現場はバジャウ族のみでも運営できるシステムを作り、持続可能なビジネスをすることに決めました。
現地の問題点として、バジャウ村を案内できる人が少ないため、訪問客がバジャウ族に興味があっても訪れるのが難しいことがありました。
さらなる問題として、自力で訪れても村に知り合いがいないと、バジャウ族の文化を深く知ることは難しく、正式なお土産ショップもないため、手作りの服やアクセサリーなどを購入する機会が少ないことがあります。
これはバジャウ族の収入の機会損失にも繋がります。
そこで、バジャウ族の雇用を創出し、村の観光地化への一歩として、バジャウ族自身が運営する宿泊施設「バジャウゲストハウス」と文化体験ツアーを立ち上げました。
村を訪れる際の情報をしっかりと提供し、一連の流れを理解してもらえるシステムを整備しました。
これにより、訪問客はバジャウ族の文化や生活を正確に知り、地域に貢献することができます。
クラウドファンディングと自己資金を合わせ、2023年10月からゲストハウスの運営をスタートしました。
ゲストハウスは伝統的な水上住宅を改装し、個室やドミトリー、洋式トイレや防犯カメラを設置し、衛生面と安全面に配慮しています。
バジャウ族の温かいホスピタリティを感じながら、彼らの生活を体験していただける場所です。
私たちのゲストハウスでの滞在を通じて、バジャウ族の魅力を感じていただければ幸いです。皆様のご来訪を心よりお待ちしております。
いずれは、日本人だけでなく、他の国の人々にも訪れていただき、バジャウ村が笑顔と活気に溢れる場所になることを願っています。
バジャウゲストハウスオーナー
けいすけ
